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文化庁メディア芸術祭でイスラエルのアニメーションが優秀賞に!


第25回文化庁メディア芸術祭は、世界95の国と地域から応募された3,537作品の中から、アート、エンターテインメント、アニメーション、マンガの4つの部門ごとに、大賞、優秀賞、ソーシャル・インパクト賞、新人賞、U-18賞を選出。イスラエルからはアニメーション部門で『Letter to A Pig』(タル・カントール監督)が優秀賞を受賞しました。様々なイベントや展示、上映会も開催されます。


第25回文化庁メディア芸術祭


会期: 9月16日(金)~26日(月)10:00 - 17:00

※ 最終入場は16:30 / 9.20(火) は休館

会場 日本科学未来館(東京・お台場)

サテライト会場:CINEMA Chupki TABATA, 池袋HUMAXシネマズ, クロス新宿ビジョン, 不均質な自然と人の美術館

入場料 : 無料



作品概要:


『Letter to a Pig』(短編アニメーション)


監督:Tal KANTOR

アニメーション部門 優秀賞


ホロコーストの生き残りである年老いた男性の辛い記憶と、それを聞いた少女の内なる旅の様子を描いた作品。戦時中、敵に追われた男性は、逃げ込んだブタ小屋に隠れてブタとともに生活することで生き延びた。その壮絶な体験を現代の学校で生徒に向けて語る。少女は人ごととして興味なさげに聞いているが、男性がブタに向けた感謝の手紙を読みはじめると、そこに1頭のブタが現れる。男性の語りが感情的になるにつれ、少女は徐々に内面の世界に入り込んでいく。空想のなかで少女は、最初はブタを汚く恐ろしいものとして扱うが、やがて動物と人間のあいだにある境界が曖昧になっていく過程で、慈しむべき存在であることに気がつく。基本はモノクロで描かれたシンプルなアニメーションでありながら、手や目などの実写、また人やブタの肌の色が各所に加えられることで、その人物が過ごしてきた年月や感情、生き物としての体温や躍動感が表現されている。





タル・カントール(監督)Tal KANTOR

1988年生まれ。アニメーション作家、ビジュアルアーティスト。ベツァレエル美術デザインアカデミー(エルサレム)を優秀な成績で卒業し、現在は映像芸術学部で講義を行っている。“記憶”をテーマに、ドローイング、写真、ビデオ、絵画、アニメーションを組み合わせた独自の手法で作品を制作している。短編アニメーション「In Other Words」は17の賞を受賞し、世界中の100以上の映画祭に正式出品された。ドキュメンタリー長編映画「ADVOCATE」(エミー賞2021年受賞、アカデミー賞2020年最終候補)のアニメーションをてがける。『Letter to a Pig 』で文化庁メディア芸術祭の優秀賞を、『Animafest Zagreb(2022年)』でThe Best 1st Film Awardを受賞。


フィルモグラフィ:


"Letter to a Pig" | 2022

“Advocate” [Art Director]| 2019

"In Other Words" | 2016

"Under The Small Sun" | 2015



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『ARTIST INDEX』 に掲載されている各アーティストのプロフィールは、過去のメールマガジンから転載されたものです

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