貝島桃代氏、塚本由晴氏(建築家)がウルフ賞芸術部門で受賞

ウルフ賞(Wolf Prize)は、1975年にイスラエルに設立されたウルフ財団が、その年に優れた業績をあげた科学者、芸術家に贈る賞である。受賞部門は農業、化学、数学、医学、物理学、芸術の6つで、芸術部門は建築・音楽・絵画・彫刻について隔年で選ばれる。受賞賞金10万米ドル。特に科学系の部門はノーベル賞に次ぐ権威ある賞とみなされ、ノーベル賞の前哨戦ともいわれる。






その建築賞を日本人建築家ユニット「アトリエ・ワン(Atelier Bow-Wow)」として活躍する貝島桃代 氏と 塚本由晴氏が受賞。この部門の日本人受賞者としては1988年の槇文彦氏以来。


「アトリエ・ワン」は、日本の建築家ユニットで、1992年に結成以降、個人住宅を中心に建築、デザイン活動を行っているが、他にも、都市空間フィールドワークや美術展の活動なども行っている。


受賞理由は「建築における民族学的・居住学的特性の重要性を著作と実践で明らかにした業績に対して」。

財団によると両氏は、1992年の活動開始以来、一貫して研究と実践の橋渡しを行い、社会的な影響に焦点を当てた建築のあり方を提案、実践している。「Made In Tokyo」(2001年)、先駆的な「Behaviorology」(2010年)、「Architectural Ethnography」(2018年)の出版により、都市の限界と中間的な空間を、公共参加の機会に変換する方法についての論説を展開した。


代表作に、住宅密集地にありながら広さを感じられる《ミニ・ハウス》(1999)、住宅兼オフィスという、公共と私的空間が同居した《ハウス&アトリエ・ワン》(2005)、東日本大震災後の三陸地方での「もものうらヴィレッジ」復興プロジェクトなど。2018年には貝島氏が第16回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展日本館のキュレーターを務めた。


ウルフ賞公式サイト

『ARTIST INDEX』 に掲載されている各アーティストのプロフィールは、過去のメールマガジンから転載されたものです