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21/10/14

イスラエル博物館所蔵「印象派・光の系譜」 ―モネ、ルノワール、ゴッホ、ゴーガン
The Genealogy of Light: Impressionist Masterworks from The Israel Museum, Jerusalem

UP COMING

Event Details

イスラエル博物館所蔵「印象派・光の系譜」―モネ、ルノワール、ゴッホ、ゴーガン


【開催概要】

会期     2021年10月15日(金)~ 2022年1月16日(日)

会場     三菱一号館美術館(東京都千代田区丸の内2 - 6 - 2)

開館時間   10時~18時(祝日を除く金曜と会期最終週平日、第2水曜日は21時まで)

※入館は閉館の30分前まで

休館日    月曜日と年末年始の12月31日、2022年1月1日

※10/25・11/29・12/27[トークフリーデー]と1/3・1/10は開館

入館料・当日券 一般 : 1,900円 高校・大学生 : 1,000円 小・中学生 : 無料

※障がい者手帳をお持ちの方は半額、 付添の方1名まで無料

※新型コロナウィルス感染症の感染予防・拡大防止のため、入場を制限させていただく場合がございます。

※諸事情により、会期や開館時間等について変更する場合がございます。

ご来館の際は展覧会サイトをご確認ください。

お問い合わせ 050-5541-8600(ハローダイヤル)

主催 三菱一号館美術館、イスラエル博物館(エルサレム)、産経新聞社

後援 イスラエル大使館

協賛 DNP 大日本印刷

協力 野崎印刷紙業

展覧会サイト


「イスラエル博物館所蔵 印象派・光の系譜」展は、エルサレムにあるイスラエル博物館が誇る印象派とポスト印象派のコレクションから、水と水面が映し出す反映をたたえた風景、自然とともに人の営みが描き出された風景、近代都市の情景、そして肖像画と静物画をテーマとする4つの章のもとに構成されます。同館が1965年の開館以来蓄積してきた約2,500点の近代美術のコレクションのうち、これまでに我が国で公開されたことのある作品は、ごく一部にすぎません。バルビゾン派が先行した印象派の誕生と発展をたどり、ポスト印象派の画家の達成を示す作品の数々を展観する本展出品作品の大多数は、わが国に初めてもたらされる優品が占めています。


【本展3つのみどころ】


Point 1. 日本初!イスラエル博物館が所蔵する印象派の名品選

Point 2. 印象派の光の系譜をたどる珠玉の作品群

Point 3. モネ、ファン・ゴッホ、ゴーガンetc… 画家たちのピーク時の傑作が一堂に


【イスラエル博物館(エルサレム)について】


地中海に面する中東の国・イスラエル最大の文化施設であり、世界有数の芸術・考古学博物館として年間およそ92万人が来場しています。1965年に設立された同館は、60,705㎡(15エーカー)の広大な敷地に、先史から現代までの幅広いコレクションを多数展示しており、数日かけても見切れないほどです。2,000年前の世界最古の聖書「死海文書」を所蔵する「死海写本館」や、イサム・ノグチによって設計された第二神殿時代のエルサレムを再現した「ビリー・ローズ・アート・ガーデン」も人気のスポットです。国内外からの比類なき寄贈による50万点に及ぶ所蔵品には、本展でご紹介する印象派とポスト印象派の豊かで包括的な傑作コレクションも含まれています。


【展示構成】


第Ⅰ章 水の風景と反映 | Waterscapes and Reflections

移ろいゆく自然の瞬間をとらえた印象派は、工業化と都市化が進む19世紀後半のフランスで活躍しました。当時の画壇において権威を誇ったアカデミーのヒエラルキーでは下位に位置付けられていた風景や室内、近代的な日常生活など、身近な主題を好んで描きました。続くポスト印象派は、印象派の主題を踏襲しながらも、独自の表現を達成しました。本章では印象派の画家が特に好んだ、水と水鏡の反映を通して、印象派の風景表現の特質を浮き彫りにします。


第Ⅱ章 自然と人のいる風景 | Natural and Figural Landscapes

1850年代半ばに活躍したバルビゾン派をはじめとするフランスの風景画家たちは、風のそよぎ、梢の揺らぎといった、自然のささやかなエピソードに画趣を見出しました。印象派の画家たちは、バルビゾン派が得意とした身近な自然の営みの表現とともに、野外での労働という主題も受け継ぎながら、セーヌ川やオワーズ川の流域にモティーフを求めました。印象派の主題は、ポスト印象派も継承しました。本章では自然、そして人のいる風景を取り上げます。


第Ⅲ章 都市の情景 | Cityscapes

バルビゾン派の風景画家たちは、冬になると村を去り、都会で生活していましたが、街を主題とすることはほとんどありませんでした。対照的に印象派とそれに続く画家たちは、しばしば都市景観そのものを描き出しています。作家のエミール・ゾラは、「先人たちが森や川の詩を発見したように、今日の画家たちはいま、鉄道駅の詩を発見せざるを得ない」と述べました。本章ではゾラが指摘した変化を敏感に取り入れた印象派と、その後継者たちが描き出す、都市の容貌を展観します。


第Ⅳ章 人物と静物 | People and Still Life

印象派は、同時代の人の表情、しぐさなど、日常生活の何気ない瞬間までもとらえようとし

ました。かつて詩人のボードレールが、日常生活のさりげない表現を「造形的スラング(俗語)argot-plastique」と名付け、アカデミーの芸術家が追及した堅苦しい公的表現との差異化を図ったことが想起されます。日常の瞬間を切り取る印象派の特性は、ポスト印象派にも受け継がれ、肖像画そして静物画においても、日々の暮らしを表現することが好まれました。

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