1980年ペタハ・ティクバ生まれ。伝統的なジューイッシュ音楽、クレズマー、ハシディックなどの東欧音楽にジャズのエッセンスをまぶしたその独特の音世界は、他のイスラエルジャズメンとはやや一線を画すると言えるかもしれない。テルマ・イエリンでジャズ・サックスを学んだザミールは、90年代末にニューヨークに移住。同じユダヤの血を持つジョン・ゾーンに見初められる形でゾーン主宰の「Tzadik」レーベルと契約を交わす。2000年には自身のグループ「サトラー」を率いて、親方ゾーンも参加した初リーダー・アルバム『Satlah』をリリースした。イスラエルに帰国後の2006年には、オメル・アヴィタル（b）、アヴィシャイ・コーエン（tp）、オムリ・モール（p）、ダニエル・フリードマン（ds）らがサイド参加した『Amen』が話題に。またマーク・ジュリアナ(ds)、シャイ・マエストロ（p）、ハガイ・コーエン・ミロ（b）を迎えた『Song For Comfort』以降も、続々と新譜を発表している。

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