GTO Trio
GTO トリオ
Artist Profile
ガディ・レハヴィGadi Lehavi : piano (右)
1996 年テルアビブで生まれ。
幼児の頃から耳で聞いた曲を譜面無しで再現できる 能力に恵まれ、のち即興演奏から自然にジャズの道へ。 8 歳でクラシックピアノとクラシック音楽理論を学び始める。11 歳でリモン音楽学校の 学生として受け入れられ、14 歳~16 歳は同学校の全額奨学金を受ける。 13 歳の時にバークリー音楽大学5 週間プログラム全額奨学金を得て渡米、その後母親が 彼をニューヨーク市に連れて行き、市内の有名なジャズクラブで自分のスキルを試す機会 に恵まれた。そこでまたたくまに有名なミュージシャンらの注目を集め、ラヴィ・コルト レーンやチック・コリア、ボビー・マクファーリン、デイヴ・リーブマン(リーブマン曰 く「彼(ガディ)は他の惑星からやってきた」)、カート・ローゼンウィンケル、エディ・ゴメスらと共演。Smoke でのソロパフォーマンスのYouTube は、わずか数週間で1 万回以上再生された。 2012 年にはブルーノートで“ガディ・レハヴィ・トリオ” として6夜連続公演。その時弱冠16 歳。特にラヴィ・コルトレーンは大変目をかけ、ヴィレジ・ヴァンガードやバードランドなどの名門クラブで共演する機会を積極的に提供した。しかし華やかな名声の一方で、自己の成長にベストな環境で、実のある道を選びたいという本人と家族の意志ゆえに、米国に移住はしなかった。その後、レッドシー・ジャズフェスティバルの芸術監督でもあるエリ・デジブリに指名され、彼のカルテットのツアーメンバーに。各国のクラブやフェスティバルに活動の幅を広げた。そのグループで2015 年に初来日、東京JAZZ 主会場の東京国際フォーラム・ホールA に出演、テレビ放送もされた。故チック・コリアの語録集『チック・コリアのA Work in Progress』でもガディについての言及がある。
タル・マシアハTal Mashiach:bass (左)
1993 年イスラエル北部の村ハラシム生まれ。
テフェン・デモクラティック・スクール卒業。11 歳でクラシックギターを始め、エルサレム音楽舞踊アカデミーのギター部門国内最優秀賞(2011)をはじめ、 数々の賞を受賞。またアメリカ=イスラエル文化財団優秀奨学金(2006-2010)を受けRoland Dyens、Ana Vidovic などのマスタークラスに参加。2011 年の徴兵時に、イスラエル国防軍の優れたミュージシャン育成プロ グラムに選抜され、ダブルベースとクラシック音楽とジャズの勉強を開始。2012 年~ 2014 年、イスラエル音楽院ジャズ・スタディセンターでユヴァル・コーエン指揮の学校代表のビッグ バンドに参加、またロシアのロストフ・ジャズフェスティバルで、ギラッド・ロネン指揮の選抜アンサンブルで 公演。2012 年~2014 年にテルアビブにあるイスラエル音楽学校ジャズ科に奨学金を得て学ぶ。その後はNYのニュースクール大学の奨学金を得てジャズ科に学ぶ。 イスラエルでは、ダニエル・ザミール、ユヴァル・コーエン、アモス・ホフマン、アヴィシャイ・コーエンなど著名な先輩と多数共演。2014 年と2015 年には、オフリ・ネヘミヤ・カルテットのメンバーとしてヨーロッパツアーに参加する。
2014 年9 月、アヴィシャイ・ コーエン・トリヴェニのメンバーとして初来日を果たす。2015 年、NYのニュースクール大学BFA 課程の全額奨学金を獲得したのを機に 渡米、NYを拠点に活動を開始。現在ではマルチインストゥルメンタルのパフォーマー、作曲家として活躍の幅を広げ、ジャズのメッカでの 偉大な先輩たちの薫陶を受けている。またサイドマンとしても世界各国のジャズフェスティバルで公演活動をする傍ら、自らのプロジェク トを立ち上げ、イスラエル帰省時には国内のシーンを盛り上げ様々な活動を展開している。タル・マシアハは様々な楽器を弾きこなすミュージシャン、作曲家で、その両方の才能をフルに活かし、目下イスラエルのミュージックシーンを牽引する若手代表の一人。
オフリ・ネヘミアOfri Nehemya :drums (中央)
1994 年生まれ。
国立テルマ・イエリン在学中にバークリー音楽大学のサマー・ジャズプログラム及び 同学BA 課程の全額奨学金を獲得。またアメリカ=イスラエル文化財団優秀奨学金を受ける。徴兵時には イスラエル国防軍の優れたミュージシャン育成プログラムに選抜された。その才能は早くから注目を集め、10 代の頃からすでに、アヴィシャイ・コーエン(b)、エリ・デジブリ、アーロン・ゴールドバーグ、 オメル・アヴィタルなど錚々たるアーティストたちと共演。特にベーシストのアヴィシャイ・コーエン は頻繁にメンバーとして指名。またエリ・デジブリ・カルテットでは、世界各地へのツァーに参加する。2015 年の「東京JAZZ」主会場の東京国際フォーラム・ホールAで公演し、ガディ・レハヴィ(p) との若手コンビして、堂々たるプレイを 披露する。また、アヴィシャイ・コーエン(b)『アルマ』、エリ・デジブリ『トゥエルヴ』、および『クリフ・ハンギン』のレコーディング に参加し特にアヴィシャイ・コーエン(b) がプロデュースした『All Original』では、“オフリ・ネヘミア・カルテット” としてラインナップ され、アヴィシャイの高評価がうかがわれる。イスラエル主要紙「ハアレツ」の重鎮レビュアーのベン・シャレヴはレッドジー・ジャズ・ フェスティバルに参加したオフリ・ネヘミア・カルテットについて「ネヘミア作曲の“After the Big War” には、繊細で絶妙なインプロが もたらした非常に美しい瞬間があった。素晴らしいメロディーをともなう支配的なマーチのリズム。まさに今回のフェスのベスト・ドラム ソロの一つといえるだろう」。最近ではシャイ・マエストロトリオのメンバーとして定着している。