Sergei Nakariakov
セルゲイ・ナカリヤコフ
©Thierry Cohen
Artist Profile
1977 年 ロシア生まれ。後にイスラエル国籍取得。驚異的なヴィルトゥオージティと豊かな音楽性で「トランペット界のパガニーニ」と絶賛され、世界有数のソロ・トランペット奏者として活躍する一方、クラシックの世界でフリューゲルホルンをソロ楽器として広く認知させた最初の演奏家。幼少よりピアノを学んでいたが、9 歳の時に交通事故に遭いピアノを断念。父親の指導のもとでトランペットを学び始める。その後、信じられないほどの成長を遂げ、弱冠 15 歳でテルデック・インターナショナルと専属契約を結びCDデビュー。トランペットの楽曲にとどまらない広範なレパートリーで数々の編曲作品を録音。2002 年ドイツのフォノ・アカデミー主催の ECHO クラシック賞最優秀器楽奏者部門に選ばれた。ヨルグ・ヴィットマンによってナカリャコフのために書かれたトランペット協奏曲 "ad absurdum" は 2006 年ミュンヘン室内管弦楽団と初演後、各地のオーケストラと演奏。ナカリャコフの超絶技巧と循環呼吸を頭において作曲された同作品は、2007 年ビエロフラーヴェク指揮 BBC 交響楽団とのロンドンのバービカンホールでの演奏会においても大成功を収めている。日本では、1998 年 NHK 朝の連続テレビ小説「天うらら」のテーマ曲「うらら・イン・ザ・スカイ」演奏、2005 年 NHK 大河ドラマ「義経」の紀行テーマの演奏などでさらに認知度アップ。また2001 年東宝系映画「大河の一滴」ではスクリーンデビューも果たすと共にテーマ曲演奏、サウンド・トラックが発売されている。
別府アルゲリッチ音楽祭には 2002 年 4 月マルタ・アルゲリッチとのショスタコーヴィチのピアノ協奏曲で初登場し、以来定期的に招かれている。