世界の著名な作家たちがコロナ禍の世界をテーマに短編書き下ろすというニューヨーク・タイムズの企画「デカメロン・プロジェクト」。その一つ、イスラエルの人気作家エトガル・ケレットの作品「外」は、昨年、振付家インバル・ピントとの共同監督作品「OUTSIDE」として映画化され、ネットで公開され話題を呼んだ。また渋谷のスクランブル交差点やニューヨークのタイムズスクエアなどでも上映された。主演は森山未來、モラン・ミラー、音楽は阿部海太郎。その際、秋元孝文訳で2020年7月の朝日新聞に原作全文が掲載されたが、この度改めて、広岡杏子訳の「外」が本書に収録されている。
『デカメロン・プロジェクト パンデミックから生まれた29の物語』
ニューヨーク・タイムズ・マガジン 編 マーガレット・アトウッド 著 藤井 光 訳
河出書房新社 発売日:2021年12月7日 定価3,135円(本体2,850円)
<内容紹介>
コロナ禍の世界でなにが起きていたのか。アトウッド、ケレット、イーユン・リー、チャールズ・ユウなど、錚々たる作家の声が国境や人種を越えて響きあう、空前絶後のアンソロジー。
カレン・ラッセル(藤井光訳)、レイチェル・クシュナー(柴田元幸訳)、チャールズ・ユウ(円城塔訳)、マーガレット・アトウッド(鴻巣友季子訳)、ウゾディンマ・イウェアラ_(くぼたのぞみ訳)など、ペスト禍で紡がれた名作『デカメロン』にならい、さまざまな言語、人種、ジャンルからなる世界の作家が書き下ろした、コロナ禍のいまを生きるための物語。
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