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作家

Nicanor Leonoff

ニカノール・レオノフ

作家紹介

作者ニカノール・レオノフNicanor Leonoffについて:

1980年にアルゼンチンに生まれ、10歳でイスラエルに移民。義務兵役ではパラシュート部隊に所属し、その後、エルサレムのヘブライ大学で臨床心理学の修士を修めた。ここ15年ほどは臨床診断器具の開発にたずさわり、イスラエル国内や中南米ほかで講演しているという。
同書には著者について詳述されていないため、両親あるいは祖父母の代でアルゼンチンに渡ったアシュケナジィかもしれない、と訳者は想像をめぐらせつつ読み進めたが、イディッシュやロシアの匂いはなく、南米やロシアを感じさせる地域性もない。アメリカやドイツの地名が出てくる掌編もあるが、どちらかといえばどこにもあり得る、怪奇を帯びた作品集である。来年には新作が刊行されるそうだが、『黒い蝶』発表以来、実に20年ぶりになる。

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